僕とサッカー #3|テニスコートにも、僕の青春があった。

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高校生活は、テニス一色でした。

サッカー部には入れませんでした。

それでも、「何かを本気でやりたい」という気持ちは、
どこにも消えていませんでした。

中学から始めたソフトテニス。

高校へ進学した頃には、
「やるなら本気でやろう」という気持ちは、
すっかり自分の中に根付いていました。


高校に入っても、
一年生の頃はボール拾いが中心でした。

早くコートに立ちたい。

先輩たちのようにプレーしたい。

そんな思いで、
毎日ボールを追いかけていました。

そしてコートで練習できるようになると、
今度は暗くなるまでラケットを振り続けます。

ラリーでも。

ゲーム形式の練習でも。

一本でも多く打ちたい。

少しでも上手くなりたい。

そんな気持ちしかありませんでした。

夕暮れになると、
顧問の先生の声が飛んできます。

「もうボール見えないだろー!終わりにしろー!」

「はーい!」

元気よく返事はします。

……でも、やめません(笑)。

ラリーの途中なら、
その一本が終わるまで。

ゲーム形式なら、
そのゲームが終わるまで。

そして、
本当にボールが見えなくなった頃、
先生からもう一度。

「だから、まだやってるじゃないか!(笑)」

「はい!(笑)」

ようやく練習を終えると、
今度はみんなでダッシュ。

ネットを片付け、
ボールを集め、最後はブラシがけ。

気が付けば、
辺りはすっかり暗くなっていました。

でも、不思議と疲れたという記憶はありません。

ただ、テニスが好きでした。


部室へ入る時は、
決まってこうでした。

「ちわーっす!」

すると先輩たちが笑いながら、

「よし、座れ。」

最初は少し緊張していたはずなのに、
気が付けばテニスの話や何気ない話で盛り上がり、
「よし、練習行くぞ!」とコートへ向かう毎日。

中学生の頃、
先輩という存在に怖さを感じていた僕が、
高校では先輩たちと笑い合っていました。

人生って、本当に分からないものです。


テニスの面白さは、
力だけではありません。

相手の動きを読む。

次の一球を考える。

ペアと組み立てる。

ポーチボレーからスマッシュが決まる。

サーブから前へ出てボレーで決める。

読みが当たり、
作戦がはまった時の気持ちよさは、
今でも忘れられません。

振り返ると、
小学生の頃に夢見ていた「ファンタジスタ」のプレーと、
どこか重なるものがあったのかもしれません。

相手より一歩先を読む。

仲間と呼吸を合わせる。

競技は違っても、
僕が夢中になっていたものは変わりませんでした。


努力は、少しずつ結果につながっていきました。

関東大会。

勝てば全国大会。

試合が終わり、
全国大会出場が決まった瞬間。

僕は隣にいた先輩と、
静かに握手を交わしました。

周りでは監督やOB、
応援に来てくれた仲間たちが大喜びしています。

でも、不思議なくらい僕は冷静でした。

「やっとここまで来た。」

そんな気持ちだったのかもしれません。

全国大会では、
一回戦で敗れました。

もちろん悔しさはありました。

でも、それ以上に強く感じたのは、

「準備が足りなかった。」

ということでした。

全国という舞台は、立ってみなければ分からないことばかりでした。

だからこそ、
あの経験は負け以上の財産になりました。

何事も、経験しないと分からないことが多い。

あの日の全国大会は、
勝敗以上に大切なことを教えてくれました。

そのことを、
高校生の僕は初めて知りました。


先輩たちが卒業すると、
僕は部長になりました。

「部を一つにまとめたい。」

「みんなで強くなりたい。」

「結果を残したい。」

そんな思いで部を引っ張りました。

練習は厳しく。

でも、オフは楽しく。

それが僕なりの部づくりでした。

うまくできていたかは分かりません。

それでも卒業まで、
「後輩たちをしっかり育てたい。」

その気持ちだけは変わりませんでした。

卒業してから練習に顔を出した時、

「先輩、一緒に打ちましょうよ!」

と後輩たちから声を掛けてもらえたことがあります。

あの一言は、部長として過ごした時間への、
小さなご褒美だったような気がしています。


毎日が真剣でした。

でも、毎日が楽しかった。

ラリーをしていると、
向こうのコートだけ雨が降っている。

「おーい!こっち雨だよ!」

「え?こっちは降ってないよ?」

本当にそんなことがありました。

今思い返しても、不思議なくらい局地的な雨でした。

でも、そんな他愛もない出来事で笑い合える時間が、
青春だったのだと思います。


卒業の日。

ラケットを置くことに未練はありませんでした。

「中学から始めたテニスという種目で、なんとかやり切ったな。」

そんな気持ちでした。

サッカーを思い続けた少年は、
テニスにも本気で青春を注いでいました。

だから今、胸を張って言えます。

夢中になった時間は、
一つも無駄にならない。

あの頃、
本気で過ごした毎日が、
今の僕をつくってくれました。


目次

💭 今日のサッカーとのつながり

学生時代を振り返ると、
思い出すのは優勝した試合や大きな大会だけではありません。

暗くなるまで練習した夕暮れのコート。

部室で笑い合った時間。

仲間と一緒にブラシをかけながら帰った景色。

そんな何気ない毎日こそ、
何年たっても心に残るものです。

今、夢中になれるものがあるなら、
その時間を大切にしてください。

いつか振り返った時、
それはきっと人生の宝物になっています。

サッカーは、人生のそばにある。

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