僕とサッカー #4|社会人になっても、サッカーは待っていてくれた

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高校を卒業し、20歳で社会人になりました。

高専を卒業した僕が就職したのは、
海外製PBX(構内交換機)の導入やメンテナンスを行う技術職でした。

それまで学生だった毎日が、
一気に社会人へと変わります。

期待よりも、不安の方がずっと大きかったことを覚えています。

目次

20歳の葛藤と今に繋がる土台

会社の社員寮に入りました。

初めての一人暮らしです。

部屋は一人部屋。

テレビと冷蔵庫はありましたが、
お風呂とトイレは共同でした。

同じ会社の同期も寮にはいましたが、
休日まで一緒に過ごすような関係ではありません。

先輩たちも10歳、20歳近く年上。

気軽に話しかけられる雰囲気でもなく、
どこか緊張した毎日を送っていました。

仕事は覚えることばかりでした。

PBXという聞き慣れない機械。

企業ごとに電話システムを構築し、
設定し、保守する。

覚えることは山ほどあります。

そんなある日。
革靴を履き慣れていない僕は、
「パカッ、パカッ」と
音を立てながら歩いていました。

すると先輩から一言。

「うるさい!もっとちゃんと歩け!」

今なら笑い話ですが、
その頃の僕は必死でした。

社会人って、こんなところまで見られるんだ。
そう思ったことを今でも覚えています。

仕事でも、
よく言われた言葉があります。

「まず自分で調べろ。それでも分からなかったら聞け。」

学生の頃は、先生が教えてくれました。

でも社会人は違います。

自分で考える。調べる。責任を持つ。

その積み重ねが、自分の仕事になり、
自分の給料になって返ってくる。

最初は戸惑いました。

でも今振り返ると、
この教えが今の自分の大きな土台になっています。

このブログでサッカーの分析記事を書く時もそうです。

まず自分で調べる。

裏付けを取る。

20歳の頃に叩き込まれた仕事への姿勢は、
28年経った今でも僕の中に息づいています。

初任給をもらった日。

決して高い給料ではありませんでした。

手取りは15万円もありません。

それでも、父にはビールを、母には甘いものを。

「ありがとう」

照れくさくて言葉にはできませんでしたが、
そんな気持ちを込めて渡しました。

社会人になった実感が、
少しだけ湧いた日でもありました。

画面の向こうの熱狂と、突然の誘い

平日は仕事、
休日は……正直、やることがありませんでした。

今のようにスマートフォンもSNSもない時代です。

社員寮の部屋で過ごし、
ときどき最寄り駅まで散歩に行く、それくらい。

実家へ帰ることも考えましたが、片道 1時間以上。

「また今度でいいか」と、
少しだけ気持ちが沈む休日を繰り返していました。

今思えば、新しい環境の変化に、
少し心が追いつかなくなっていたのかもしれません。

それでも、夜になると
「明日も頑張ろう」と思って眠りにつく毎日でした。

そんな頃でも、
日本代表戦だけは欠かさずテレビで見ていました。

画面の向こうには、カリスマとしてのカズ選手。
そして、中田英寿選手という新しい時代の風が吹き荒れ始めていました。

サッカーをする時間はなくても、
サッカーが好きな気持ちは、
どこにも消えていませんでした。

「またサッカーやりたいな。」
そんな思いだけは、ずっと心のどこかにありました。

社会人になって半年ほど経った頃、
高校時代の友達から連絡がありました。

「フットサルやろうよ。」

きっかけは高校の文化祭だったか、
メールだったか、今では少し曖昧です。

でも、その一言だけは鮮明に覚えています。

フットサルコートで思い出した「好き」の衝動

向かったのは、
高校のあった近くの屋外フットサルコート。

本当に久しぶりにボールを蹴りました。

思うように体は動かず、
運動不足もあってすぐに息が上がります。

10人ちょっとの集まりで交代も少なく、
なかなか休めませんでした。

それでも、楽しかった。

本当に、それだけでした。

サッカーとは少し違う狭いコート、速い展開。

最初は戸惑いましたが、
ボールを蹴っている時間が、と
にかく嬉しくてたまらなかった。

「あぁ、やっぱり僕はサッカーが好きなんだ。」

心からそう思いました。

20歳のあの頃。

まさか48歳になって、
こうして自分のブログでサッカーの記事を書いているなんて、
これっぽっちも想像していませんでした。

でも、人生って面白いものです。

少し離れても、忙しくても、環境が変わっても。

本当に好きだったものは、
ちゃんと形を変えて待っていてくれました。

だから僕は思います。

好きなものは、
無理に手放さなくてもいい。

いつかまた、
自然と戻れる日が来るから。

サッカーは、人生のそばにある。

💭 今日のサッカーとのつながり

あれからさらに時が経ち、
社会人としてキャリアを重ね、
結婚し、親となった今。

僕のサッカーライフは、
プレイヤーだったあの頃から、
今度は「親」として、そして「一人のサポーター」として、
さらに新しい形へと進化しています。

サッカーが繋いでくれた僕の人生ストーリーは、
ここから現在の、そして新しい子カテゴリーである
「サッカーをする子の親になって」の物語へと続いていきます。

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