社会人になってフットサルを始めてから、
気が付けば毎週ボールを蹴ることが当たり前になっていました。
仕事が終われば仲間とフットサル。
休日もフットサル。
朝は少し早起きをして4kmほどランニング。
運動不足だった体も、
少しずつ動くようになってきました。
社会人になって覚えることばかりだった毎日の中で、
フットサルは間違いなく一番の楽しみになっていました。
最初は高校時代の友達だけでした。
そこへテニス部の後輩が一人加わり、
会社の仲間も誘い、その友達も来るようになりました。
「今度あいつも連れてきていい?」
そんな一言で少しずつ仲間が増えていきます。
学生時代は部活に入れば仲間がいました。
でも社会人は違います。
自分たちで声を掛け合い、
予定を合わせ、場所を借りて集まる。
その一つひとつが、
とても新鮮でした。
「チーム名、どうする?」
誰かが言いました。
深い会議なんてありません。
リーダーがノリで、
「チョリソーでいいんじゃない?」
「いいね!」
そんな感じで決まりました(笑)。
今思えば、
なんともゆるい決め方です。
でも、その”らしさ”が僕たちのチームでした。

次に決まったのはユニフォーム。
白を基調にしたリバーシブルタイプ。
裏返すとゴールドになります。
これもリーダーの好みだったと思います(笑)。
でも、ユニフォームが届いた日。
袋から取り出して広げた瞬間、
「本当にチームになった。」
そんな気持ちになりました。
僕が選んだ背番号は14。
理由は一つ。
ヨハン・クライフへの憧れです。
リアルタイムでプレーを見ていた世代ではありません。
でも映像を見るたびに心を奪われました。
トータルフットボール。
全員攻撃、全員守備。
クライフターン。
そして「空飛ぶオランダ人」という異名。
一人のスターではなく、チーム全員で戦うサッカー。
その考え方が、とても好きでした。
だから迷わず14番を選びました。

フットサルでは、
ポジションなんて関係ありません。
(本当はありますが…)
前にも行く。
守備もする。
時にはゴールキーパーまで。
「誰かやる?」
そんな空気になると、
「じゃあ、やるよ。」
そんな感じでした。
クライフのような華麗なプレーはできません。
でも、みんなで支え合って戦う時間が好きでした。
そして迎えた人生初の大会。
サッカーの大会に出るのは、この時が初めてでした。
結果は…。
正直、あまり良くありませんでした。
それでも、すごく楽しかった。
学生時代とは違う緊張感。
社会人になって、自分たちで作ったチームで出る大会。
それだけで十分でした。

もちろん、うまくいかないこともあります。
いや、今思えば笑えることばかりでした。
思い切りシュートを打とうとした、その瞬間。
ボールはそこに残ったまま。
飛んでいったのは…
僕のスパイクでした。
「え?」
一瞬、時間が止まりました(笑)。
周りもびっくり。
僕もびっくり。
次の瞬間には、何事もなかったようにスパイクを拾いに走っていました。
今でもあの場面を思い出すと笑ってしまいます。
年齢を重ねれば、
シュートを空振りすることもあります。
足がもつれて転ぶこともあります。
でも、それすらみんなで笑える。
そんな仲間がいました。

大会が終われば打ち上げです。
「疲れたな!」
「惜しかったな!」
「あのシュート入ってたらな!」
そんな話をしながら、ご飯を食べて笑う時間。
結果以上に、その時間が大切でした。
社会人になると、
学生時代のように毎日会えるわけではありません。
だからこそ、
一緒に笑える時間が、
何よりの宝物でした。
あの頃の僕は、
勝つことだけを目指していたわけではありません。
もちろん勝ちたい。
でも、それ以上に、
仲間と同じユニフォームを着て、
同じ目標に向かって、
一緒に汗を流せることが嬉しかった。
それだけで十分だったんです。
💡 僕があの頃に学んだこと
社会人になると、
「仲間を作る」ことは簡単ではありません。
学生時代のように、
毎日同じ教室で顔を合わせることもありません。
だからこそ、自分から一歩踏み出して集まり、
笑い合い、同じ時間を過ごすことに大きな価値があります。
あの頃のチョリソーは、
強いチームではありませんでした。
でも、最高に楽しいチームでした。
そして今振り返っても、
試合結果より先に思い出すのは、
スパイクが飛んでいったことや、
みんなで笑った打ち上げのことです。
勝った記憶より、
笑った記憶の方が長く残る。
そんなことを、
このチームが教えてくれました。
サッカーは、人生のそばにある。


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