僕とサッカー #5|背番号14のチョリソー、人生初の大会へ

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社会人になってフットサルを始めてから、
気が付けば毎週ボールを蹴ることが当たり前になっていました。

仕事が終われば仲間とフットサル。

休日もフットサル。

朝は少し早起きをして4kmほどランニング。

運動不足だった体も、
少しずつ動くようになってきました。

社会人になって覚えることばかりだった毎日の中で、
フットサルは間違いなく一番の楽しみになっていました。


最初は高校時代の友達だけでした。

そこへテニス部の後輩が一人加わり、
会社の仲間も誘い、その友達も来るようになりました。

「今度あいつも連れてきていい?」

そんな一言で少しずつ仲間が増えていきます。

学生時代は部活に入れば仲間がいました。

でも社会人は違います。

自分たちで声を掛け合い、
予定を合わせ、場所を借りて集まる。

その一つひとつが、
とても新鮮でした。


「チーム名、どうする?」

誰かが言いました。

深い会議なんてありません。

リーダーがノリで、

「チョリソーでいいんじゃない?」

「いいね!」

そんな感じで決まりました(笑)。

今思えば、
なんともゆるい決め方です。

でも、その”らしさ”が僕たちのチームでした。


次に決まったのはユニフォーム。

白を基調にしたリバーシブルタイプ。

裏返すとゴールドになります。

これもリーダーの好みだったと思います(笑)。

でも、ユニフォームが届いた日。

袋から取り出して広げた瞬間、

「本当にチームになった。」

そんな気持ちになりました。


僕が選んだ背番号は14。

理由は一つ。

ヨハン・クライフへの憧れです。

リアルタイムでプレーを見ていた世代ではありません。

でも映像を見るたびに心を奪われました。

トータルフットボール。

全員攻撃、全員守備。

クライフターン。

そして「空飛ぶオランダ人」という異名。

一人のスターではなく、チーム全員で戦うサッカー。

その考え方が、とても好きでした。

だから迷わず14番を選びました。


フットサルでは、
ポジションなんて関係ありません。
(本当はありますが…)

前にも行く。

守備もする。

時にはゴールキーパーまで。

「誰かやる?」

そんな空気になると、

「じゃあ、やるよ。」

そんな感じでした。

クライフのような華麗なプレーはできません。

でも、みんなで支え合って戦う時間が好きでした。


そして迎えた人生初の大会。

サッカーの大会に出るのは、この時が初めてでした。

結果は…。

正直、あまり良くありませんでした。

それでも、すごく楽しかった。

学生時代とは違う緊張感。

社会人になって、自分たちで作ったチームで出る大会。

それだけで十分でした。


もちろん、うまくいかないこともあります。

いや、今思えば笑えることばかりでした。

思い切りシュートを打とうとした、その瞬間。

ボールはそこに残ったまま。

飛んでいったのは…

僕のスパイクでした。

「え?」

一瞬、時間が止まりました(笑)。

周りもびっくり。

僕もびっくり。

次の瞬間には、何事もなかったようにスパイクを拾いに走っていました。

今でもあの場面を思い出すと笑ってしまいます。

年齢を重ねれば、

シュートを空振りすることもあります。

足がもつれて転ぶこともあります。

でも、それすらみんなで笑える。

そんな仲間がいました。


大会が終われば打ち上げです。

「疲れたな!」

「惜しかったな!」

「あのシュート入ってたらな!」

そんな話をしながら、ご飯を食べて笑う時間。

結果以上に、その時間が大切でした。

社会人になると、

学生時代のように毎日会えるわけではありません。

だからこそ、
一緒に笑える時間が、
何よりの宝物でした。


あの頃の僕は、
勝つことだけを目指していたわけではありません。

もちろん勝ちたい。

でも、それ以上に、

仲間と同じユニフォームを着て、

同じ目標に向かって、

一緒に汗を流せることが嬉しかった。

それだけで十分だったんです。


目次

💡 僕があの頃に学んだこと

社会人になると、
「仲間を作る」ことは簡単ではありません。

学生時代のように、
毎日同じ教室で顔を合わせることもありません。

だからこそ、自分から一歩踏み出して集まり、
笑い合い、同じ時間を過ごすことに大きな価値があります。

あの頃のチョリソーは、
強いチームではありませんでした。

でも、最高に楽しいチームでした。

そして今振り返っても、
試合結果より先に思い出すのは、
スパイクが飛んでいったことや、
みんなで笑った打ち上げのことです。

勝った記憶より、
笑った記憶の方が長く残る。

そんなことを、
このチームが教えてくれました。

サッカーは、人生のそばにある。

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