決勝を逃した2チームに、
もう一度だけ戦う機会が与えられる。
2026年ワールドカップの3位決定戦は、
フランスとイングランドの対戦となりました。
フランスは準決勝でスペインに0-2で敗戦。
イングランドはアルゼンチンを相手に先制しながら、
試合終盤の2失点で1-2の逆転負けを喫しています。
どちらも決勝進出を逃したことに変わりはありません。
しかし、準決勝で味わった敗戦の意味は、大きく異なります。
スペインに力の差を見せつけられたフランスは、
その鬱憤を最後の一戦で晴らせるのか。
あと一歩のところで勝利を逃したイングランドは、
気持ちを切らさず、自分たちがやりたかったサッカーをもう一度続けられるのか。
勝って大会を終えるのか。
それとも、準決勝からの2連敗でワールドカップを去るのか。
優勝を争う試合ではありませんが、
違った意味で「天国と地獄」になり得る一戦です。

フランス対イングランド|3位決定戦の日程
2026年ワールドカップの3位決定戦は、
現地時間7月18日にマイアミで行われます。(日本時間7月19日6時〜)
対戦カードは、
準決勝で敗れたフランスとイングランド。
両チームにとって今大会7試合目となる、最後の90分です。
決勝進出を逃した直後だけに、
戦術や選手の能力だけでなく、
どちらが気持ちを立て直せるかも勝敗を左右しそうです。
3位決定戦は本当に消化試合なのか
3位決定戦は、ときに「消化試合」と表現されます。
目標としていた優勝の可能性がなくなり、
決勝進出を逃したチーム同士が戦うからです。
それでも、
選手にとっては代表チームとして
ワールドカップを戦う最後の一試合です。
2連敗で大会を去るのと、
最後に勝利して表彰台に立つのとでは、
帰国するときの空気も、
大会を振り返ったときの記憶も変わります。
特に今回は、
フランスとイングランドで準決勝の負け方が違いました。
完敗を受け止めなければならないフランス。
勝利を目前にしながら、
終盤にひっくり返されたイングランド。
同じ敗者同士でも、
抱えている悔しさは同じではありません。
その悔しさを、
どちらが次のエネルギーに変えられるのか。
ここが、
この3位決定戦で最初に注目したいポイントです。

フランス|準決勝完敗の鬱憤を晴らせるか
大会前から優勝候補の一つに挙げられ、
決勝トーナメントでも勝ち上がってきたフランス。
ラウンド32ではスウェーデンに3-0、
ラウンド16ではパラグアイに1-0、
準々決勝ではモロッコに2-0で勝利しました。
ノックアウトステージの3試合を無失点で突破し、
Trend Noteでもラウンド16までは「今大会で最も強いのではないか」と感じていたチームです。
しかし、
準決勝のスペイン戦では、
その印象が大きく変わりました。
フランスにも個人技からゴールへ迫る場面はありましたが、
ボールの動かし方、選手の立ち位置、
プレスを受けたときの判断ではスペインが上回っていました。
0-2というスコア以上に、
チームとしての完成度の差を感じる敗戦でした。
だからこそ、
フランスの3位決定戦を
「あと一歩届かなかったチームの再挑戦」
と表現するのは少し違います。
注目したいのは、
スペインに完敗した鬱憤を晴らし、フランスらしい強さを取り戻せるか。
という点です。
前線の個人能力は、
この大会でもトップクラス。
相手の守備が整う前にスピードを生かせれば、
一度の突破から得点を奪える力があります。
準決勝で思うように出せなかった攻撃力を、
最後の試合で爆発させられるでしょうか。
また、
この試合はディディエ・デシャン監督にとって
フランス代表を率いる最後の試合になると報じられています。
選手たちが監督への思いを、
どのようなプレーで表現するかも注目されます。
イングランド|あと一歩だったサッカーを続けられるか
イングランドの準決勝は、
フランスとは違う悔しさが残る試合でした。
アルゼンチンに対して前線から積極的にプレッシャーをかけ、
相手のパス回しを簡単には許しませんでした。
右サイドからGKとDFの間へ送ったクロスにゴードンが合わせて先制。
その後も守るだけではなく、
前からボールを奪いに行く姿勢を続けました。
しかし、85分に同点とされると、
90+2分にはメッシのクロスからラウタロ・マルティネスに決められ、
試合終了間際で逆転を許しました。
決勝まで、あと一歩。
それも数分のところまで迫っていました。
だからイングランドに求めたいのは、
敗戦を引きずって慎重になることではありません。
準決勝で見せたように、
最後まで全力でプレッシャーをかけ、
自分たちがやりたいサッカーを続けられるか。
さらに準決勝で足りなかった想いを出せるのか。
ここを見たいと思います。
アルゼンチン戦で通用した部分まで否定する必要はありません。
むしろ、あと一歩だったからこそ、
最後の一戦でも同じ強度を保てるかが重要です。
前から奪いに行くのか。
相手の個人能力を恐れて下がるのか。
試合開始直後の立ち位置に、
イングランドがこの試合へ向かう姿勢が表れそうです。
両チームで大きく違う休養日数と移動距離
3位決定戦を考えるうえでは、
ここまでの移動距離と休養日数も無視できません。
Trend Noteで3位決定戦チームの移動を独自に集計したところ、
次のようになりました。
| チーム | 準決勝後の休養 | 大会中の移動距離 |
|---|---|---|
| フランス | 中3日 | 約8,400km |
| イングランド | 中2日 | 約23,500km |
※移動距離はTrend Note独自集計による概算です。
今回の2チームだけを比較すると、
条件面ではフランスが有利です。
フランスはイングランドより休養が1日長く、
大会中の移動距離も約1万5,000km少なくなっています。
一方のイングランドは、準決勝から中2日。
さらに大会を通じて約23,500kmを移動しており、
ベスト4の中で最も長い距離を移動してきました。
もちろん、
移動距離だけで勝敗が決まるわけではありません。
それでも試合終盤になれば、
疲労の差が判断の速さやプレスの強度に表れる可能性があります。
特にイングランドが準決勝と同じような前線からのプレッシャーを続けるなら、
90分間その強度を保てるかがポイントになります。

勝敗を分ける3つの観戦ポイント
1.最初に前へ出るのはどちらか
3位決定戦では、
準決勝の敗戦から気持ちを切り替えられているかが試合開始直後に表れます。
フランスが個人能力を生かして積極的に仕掛けるのか。
イングランドが準決勝と同じように前線からプレッシャーをかけるのか。
序盤から前へ出るチームは、
最後の一戦を勝って終わろうとする意思を示しているともいえます。
まずは最初の15分に注目です。
2.イングランドのプレスが最後まで続くか
イングランドの持ち味は、
前線から相手に時間を与えず、
ボールを奪った勢いのまま攻撃へ移ることです。
ただし、今回は中2日での試合。
大会中の移動距離も長く、
疲労面ではフランスより厳しい条件にあります。
前半だけでなく、
後半になっても相手を追い続けられるのか。
プレスが弱まった時間帯にフランスの個人能力を自由にさせないことが重要です。
3.フランスはチームとして攻撃できるか
フランスには、
一人で試合を動かせる選手がいます。
しかし、スペイン戦では個人の突破に頼る時間が増え、
チーム全体で相手を崩す場面は多くありませんでした。
イングランドのプレッシャーに対し、
近い距離でパスをつなげるか。
ボールを持つ選手を周囲がサポートできるか。
準決勝の鬱憤を晴らすには、
個人能力だけではなく、
チームとして前進する必要があります。
💡Trend Noteワンポイント
3位決定戦では、
スターティングメンバーだけでなく、
ベンチから出場する選手にも注目してみてください。
決勝進出を逃した直後で、
主力選手には疲労も残っています。
そのため、
これまで出場機会が少なかった選手や若手に
チャンスが与えられる可能性があります。
大会最後の試合で結果を残せば、
次の代表活動や次回大会へつながるかもしれません。
「誰が先発するか」だけでなく、
「途中から誰が試合の空気を変えるか」を見ると、
3位決定戦をさらに楽しめます。
予想よりも見たいのは、最後まで戦う姿勢
戦力やコンディションを比較すれば、
休養日数が長く移動距離も短いフランスが有利に見えます。
一方で、
準決勝で自分たちの戦い方を表現できていたのはイングランドでした。
フランスが完敗の悔しさを力に変えるのか。
イングランドが、
あと一歩だったサッカーをもう一度貫くのか。
この試合では、
どちらが勝つかを予想する以上に、
両チームがどのような姿勢で最後の90分に臨むのかを見たいと思います。
まとめ|勝って終えるか、2連敗で大会を去るか
優勝を逃した事実は、
3位決定戦に勝っても変わりません。
それでも、
最後に勝って大会を終えるのと、
準決勝から2連敗して去るのとでは、
残る印象は大きく違います。
スペインに完敗したフランスは、
最後の一戦で鬱憤を晴らせるのか。
あと一歩で決勝進出を逃したイングランドは、
気持ちを切らさず、最後まで全力で自分たちのサッカーを続けられるのか。
決勝とは違う意味で、
天国と地獄になり得る3位決定戦。
順位だけではなく、
敗れたチームがもう一度立ち上がろうとする姿にも注目したい一戦です。
💡今日のワンポイント
3位決定戦の最大の見どころは、負けた後にどのように立ち上がるか。
勝って終わるのか、2連敗で去るのか。
最後の90分への向き合い方が、
両チームのワールドカップの印象を変えるかもしれません。
※試合分析はTrend Note独自の観戦分析です。
※移動距離はTrend Note独自集計による概算です。




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